小松原沢から仙台神室へ…そして南沢を下る真夏の醍醐味
【日 程】2012年8月11日(土) 【天 候】晴
【山 域】 二口山塊 仙台神室岳 小松原沢~南沢(下降)
【行 程】 風ノ堂橋駐車場~南沢出合~小松原沢出合~12:50ダンゴ平・稜線12:25~13:40神室岳~14:40コル・戻る~南沢下降~16:40二口沢出合~17:14林道~17:35風ノ堂橋駐車場
【メンバー】 ナマステさん、トラさん、田○さん、村○さん、マロ7 : 5名
トラさんから小松原沢に行きませんかのお誘い。名前は聞いたことがありますがどこかと調べたら糸岳に登る白糸の滝のところの風ノ堂橋から遡行して仙台神室直下のダンゴ平に藪漕ぎして登山道にでるらしい。そのまま仙台神室に登り下山は再度、藪漕ぎして南沢に出て下降して戻るコースである。一つ返事で、参加の意思表示をしたものの、もの凄い行程だと不安が走った。
秋保大滝Pで待ち合わせて2台で風ノ堂橋駐車場へ。相変わらず二口林道ゲートは閉鎖、昨秋の一時開通はなんだっただろうと思ってしまいました。
詳しくはトラさんブログ「ソロで生きる」をご覧ください。
http://torasan819.exblog.jp/
風の堂橋を過ぎて最初のカーブになった地点から入渓し最初から気持ちのよいナメで始まる。
しばらく進むと10m滝となり右から巻くが、トラさんは直登。
幅広のナメ小滝を超えナメの中を進むと左から下降して来る予定の南沢が入る。
この南沢は仙台神室から下降して降りて来る地点。対岸を少しあがると営林署の小屋がある。
それにしても、少し進んだところでここでも瓦礫を見るとは…。
落石防御用の網が大きな塊となって落ちていた。二口林道の擁壁の土砂崩れで壁ごと落ちてきたのだろう。ここは何十年も前から工事中の林道である。
ナメの多い渓相を快適に歩いていく。
右から滝で合流する支沢の出合で小休止。その先右から滝で入る支沢を2本見送り、更に右から沢が入るところで本流は左に向きを変える。その上の7m滝付近はブナ林がなかなか美しい。
手を離さずにはいられない。お助けロープが出てきたが今日は3回までだ。
ナメで左から入る沢を分け、続く6m滝は左を登るが下が少々細かい。
滝も色々、登り方も色々、リーチのないマロ7にとってはかなりのハンディかな。
銚子大滝の手前の滝、ここは登らず高巻きである。
高巻きして懸垂降下で降りる。
銚子大滝、傾斜があるのは最初の10m程だけであとは右側を歩いてでも登れそうである。試しにトラさんが50mロープをひいて登って行った。まさに、スパイダーマンそのものであった。
体長のナマステさんは左岸を高巻して行った。
村○さんとマロ7はトラサンが設定したザイルを頼りに遡上開始、案の定二人とも真ん中あたりで悪戦苦闘する。登り終えた気持はこれでセーフと安心しきった。
銚子大滝の上は小ゴルジュの中に小滝が続き、へつりなどがなかなか楽しめる。
ここは落ちるだろうと思って渡ったらやはりドボン、沢登りはこれがあるから楽しいのである。
ゴルジュを過ぎ少し進むと美しいブナ林の中の絶好の幕営地がありたき火跡がみられた。
ここで釣り上げた岩魚で晩酌、そして夜を明かすのは至福だろうと思う。
沢はもう既に源頭の雰囲気で細い流れながらナメがずっと続く。途中明らかに沢床が高い左沢に入るがまだまだナメが続く。
最後は長ければ1時間を予定した薮漕ぎを10分もかからずダンゴ平の登山道に出た。
仙台神室を見ながらの昼食タイムは格別でありました。
山頂に至るところで下山のソロの男性と会う。
以前、仙台神室を登っているときに二口方面の沢から登りここまで来られることを耳にした。
仙台神室岳山頂で記念撮影して東側へ辿り、いよいよ核心部となる南沢への下降が始まる。
踏み跡は見いだせず、ガスもあり視界が悪い為、山カンたよりの薮漕ぎとなる。
トラバース気味の薮漕ぎは下降といえども厄介なもので、両手で藪をしっかり握るも体重が負担となる。結構の斜面を下る。情報では登るにも値しない南沢と記録があったがなんかおかしい。
GPSで確認したら、地図上での神室岳の岳にいるみたい。いくらも進んでいないことに気が付く。
真向かいには急峻な頂が…。
時間は午後3時、行動時間を5時半までとしても2時間半しかない。協議の結果、山頂方面へ戻り、ヘッデン点けて登山道を二口峠へ下ろうという考えもした。
とにかくUターン、尾根らしいところを見つけて腕力の限りを尽くして這い上がる。
先を行くトラさんから朗報が、どうやら南沢の下降点らしいことであった。( ^o^ )バンザイ
南沢であると確信がもててからはどんどん急な薮を下っていくが一向に沢が出てこない。結局45分ほど薮の中を下ってからようやく沢形が現れた。
南沢は特に記述するような事も無く下るに従いナメが増えてきて、「何となく悪くないなあ」と感じてくると間もなく二口沢本流と合流した。
合流した辺りは実に素晴らしいナメ床で、朝には同じ所を歩いているにもかかわらず再び感嘆してしまった。
周りは夕闇が迫ってきたので営林署小屋をとおり林道に出て遡行終了となる。
あとは林道を糸岳登山口まで下るだけであった。
7月の吾妻大滝沢で産湯に浸かり、沢登はこれで4回目(過去に振子沢)です。
足元から伝わる地球の感触、これが醍醐味なのでしょうか。
滑あり、小滝あり、滝登りあり藪漕ぎ、道失いとたくさんのバリェーションでありました小松原沢、私の山登りの史観を変えてくれた今日の一日でした。
そして
ナマステさん、初めてお会いして、そのうちじっくりとお山の話を聞いてみたい願望にとらわれました。
田○さん、数々のお山歩きで熟練者の域、ロープワークもみな見事でした。
村○さん、9週連続のお山歩きだそうで若さの素晴らしさを感じましたよ。
トラさん、これからもお助けロープありでマロ7が行ける沢を誘ってくださいね。
4日前に新庄神室連峰での猛暑で芯を抜かれてしまい挽回を期待して沢にはいりました。
小松原沢は期待していた以上にナメ床が多く、銚子大滝も直登できてさらに初キノコまで採ることができ大変楽しめました。
【山 域】 二口山塊 仙台神室岳 小松原沢~南沢(下降)
【行 程】 風ノ堂橋駐車場~南沢出合~小松原沢出合~12:50ダンゴ平・稜線12:25~13:40神室岳~14:40コル・戻る~南沢下降~16:40二口沢出合~17:14林道~17:35風ノ堂橋駐車場
【メンバー】 ナマステさん、トラさん、田○さん、村○さん、マロ7 : 5名
トラさんから小松原沢に行きませんかのお誘い。名前は聞いたことがありますがどこかと調べたら糸岳に登る白糸の滝のところの風ノ堂橋から遡行して仙台神室直下のダンゴ平に藪漕ぎして登山道にでるらしい。そのまま仙台神室に登り下山は再度、藪漕ぎして南沢に出て下降して戻るコースである。一つ返事で、参加の意思表示をしたものの、もの凄い行程だと不安が走った。
秋保大滝Pで待ち合わせて2台で風ノ堂橋駐車場へ。相変わらず二口林道ゲートは閉鎖、昨秋の一時開通はなんだっただろうと思ってしまいました。
詳しくはトラさんブログ「ソロで生きる」をご覧ください。
http://torasan819.exblog.jp/
風の堂橋を過ぎて最初のカーブになった地点から入渓し最初から気持ちのよいナメで始まる。
しばらく進むと10m滝となり右から巻くが、トラさんは直登。
幅広のナメ小滝を超えナメの中を進むと左から下降して来る予定の南沢が入る。
この南沢は仙台神室から下降して降りて来る地点。対岸を少しあがると営林署の小屋がある。
それにしても、少し進んだところでここでも瓦礫を見るとは…。
落石防御用の網が大きな塊となって落ちていた。二口林道の擁壁の土砂崩れで壁ごと落ちてきたのだろう。ここは何十年も前から工事中の林道である。
ナメの多い渓相を快適に歩いていく。
右から滝で合流する支沢の出合で小休止。その先右から滝で入る支沢を2本見送り、更に右から沢が入るところで本流は左に向きを変える。その上の7m滝付近はブナ林がなかなか美しい。
手を離さずにはいられない。お助けロープが出てきたが今日は3回までだ。
ナメで左から入る沢を分け、続く6m滝は左を登るが下が少々細かい。
滝も色々、登り方も色々、リーチのないマロ7にとってはかなりのハンディかな。
銚子大滝の手前の滝、ここは登らず高巻きである。
高巻きして懸垂降下で降りる。
銚子大滝、傾斜があるのは最初の10m程だけであとは右側を歩いてでも登れそうである。試しにトラさんが50mロープをひいて登って行った。まさに、スパイダーマンそのものであった。
体長のナマステさんは左岸を高巻して行った。
村○さんとマロ7はトラサンが設定したザイルを頼りに遡上開始、案の定二人とも真ん中あたりで悪戦苦闘する。登り終えた気持はこれでセーフと安心しきった。
銚子大滝の上は小ゴルジュの中に小滝が続き、へつりなどがなかなか楽しめる。
ここは落ちるだろうと思って渡ったらやはりドボン、沢登りはこれがあるから楽しいのである。
ゴルジュを過ぎ少し進むと美しいブナ林の中の絶好の幕営地がありたき火跡がみられた。
ここで釣り上げた岩魚で晩酌、そして夜を明かすのは至福だろうと思う。
沢はもう既に源頭の雰囲気で細い流れながらナメがずっと続く。途中明らかに沢床が高い左沢に入るがまだまだナメが続く。
最後は長ければ1時間を予定した薮漕ぎを10分もかからずダンゴ平の登山道に出た。
仙台神室を見ながらの昼食タイムは格別でありました。
山頂に至るところで下山のソロの男性と会う。
以前、仙台神室を登っているときに二口方面の沢から登りここまで来られることを耳にした。
仙台神室岳山頂で記念撮影して東側へ辿り、いよいよ核心部となる南沢への下降が始まる。
踏み跡は見いだせず、ガスもあり視界が悪い為、山カンたよりの薮漕ぎとなる。
トラバース気味の薮漕ぎは下降といえども厄介なもので、両手で藪をしっかり握るも体重が負担となる。結構の斜面を下る。情報では登るにも値しない南沢と記録があったがなんかおかしい。
GPSで確認したら、地図上での神室岳の岳にいるみたい。いくらも進んでいないことに気が付く。
真向かいには急峻な頂が…。
時間は午後3時、行動時間を5時半までとしても2時間半しかない。協議の結果、山頂方面へ戻り、ヘッデン点けて登山道を二口峠へ下ろうという考えもした。
とにかくUターン、尾根らしいところを見つけて腕力の限りを尽くして這い上がる。
先を行くトラさんから朗報が、どうやら南沢の下降点らしいことであった。( ^o^ )バンザイ
南沢であると確信がもててからはどんどん急な薮を下っていくが一向に沢が出てこない。結局45分ほど薮の中を下ってからようやく沢形が現れた。
南沢は特に記述するような事も無く下るに従いナメが増えてきて、「何となく悪くないなあ」と感じてくると間もなく二口沢本流と合流した。
合流した辺りは実に素晴らしいナメ床で、朝には同じ所を歩いているにもかかわらず再び感嘆してしまった。
周りは夕闇が迫ってきたので営林署小屋をとおり林道に出て遡行終了となる。
あとは林道を糸岳登山口まで下るだけであった。
7月の吾妻大滝沢で産湯に浸かり、沢登はこれで4回目(過去に振子沢)です。
足元から伝わる地球の感触、これが醍醐味なのでしょうか。
滑あり、小滝あり、滝登りあり藪漕ぎ、道失いとたくさんのバリェーションでありました小松原沢、私の山登りの史観を変えてくれた今日の一日でした。
そして
ナマステさん、初めてお会いして、そのうちじっくりとお山の話を聞いてみたい願望にとらわれました。
田○さん、数々のお山歩きで熟練者の域、ロープワークもみな見事でした。
村○さん、9週連続のお山歩きだそうで若さの素晴らしさを感じましたよ。
トラさん、これからもお助けロープありでマロ7が行ける沢を誘ってくださいね。
4日前に新庄神室連峰での猛暑で芯を抜かれてしまい挽回を期待して沢にはいりました。
小松原沢は期待していた以上にナメ床が多く、銚子大滝も直登できてさらに初キノコまで採ることができ大変楽しめました。
by maro4070
| 2012-08-26 19:37
| 沢登り
ようこそお出でいただきました。あっちこっちのネタですが辛抱してみてくださいませ。(^O^)
by maro4070
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